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働き方改革がキテる。医療業界と労働集約型産業にはちょっと辛い話

働き方改革がキテるね!!

 

www.mhlw.go.jp

 

長時間労働を削減、同一労働同一賃金の推進とここ最近グイグイと働き方改革がキテる。

人口減少時代に労働者人口の減少、働き手の確保のためにも労働者の働きやすさと労働の効率性を高めるための取り組みが毎日のように耳に届く今日このごろ。

一労働者として働きやすい社会は歓迎すべきことなのかもと思うけど、業界によっては耳の痛い話だよ。

特に医療業界で病院は労働集約型産業の代表と言ってもいいくらい人が財産。

働き方改革によって医療業界はどうなっていくのやら。

 

長時間労働の削減

長時間労働の削減については、うちにもきました・・・。

ある日突然労基署が来ます。

といっても、電通事件のようなガッツリとした調査とまでは言えませんが、とにかく労働時間の調査だということで突然労基署から調査員がやってくる。

 

管理側にいる人間としては「労基署が来た」というだけで、事務所内ざわつきます。笑

「ざわつく」あたりですでに気になっている部分があるという現れなんですけどね。

とりあえず、ピリッとした空気が流れます。

 

最初は賃金台帳やタイムカードの提出を求められ、確認される。

そして、当然の流れで業務時間と実際のタイムカードの打刻時間の差を指摘されます。

ルールとして、残業した分の賃金は残業時間として支給するのは当然、これは誰もが理解しています。

でも、仕事ができる早い人は時間内で業務を終わらせられるけど、仕事ができずに遅い人は業務時間が伸びていしまい残業時間が支払われるってどうなの?

ま、これは経営側がいつも言い訳に使う常套文句みたいなところもあるんですけど、生産性から言えば、そのとおりなんですよね。

ただ、労基署からすれば、ルールはルールなのでという一点張り。

頭かてーな(*^^*)

賞与の支給割合を減らしてでも、とは言いませんが、とにかく残業代は支払わないといけないと、お決まりの指摘事項。

 

なんだろう、この理想と現実の間。

 

じゃ、残業時間払う代わりに賞与の支給率を下げたろうやないか!!ってつい経営側としては考えちゃうんですけど、今は労働者の確保事態が難しくなってきているでしょ。

特に、介護職の確保は難しいよ。

他の業界の景気が上向いてくると、介護職はそっちの方が給与や待遇が良かったりするので、なかなか3Kイメージが広がった介護職にはいい人材が集まらない。

それに、病院の資格者も資格者が必要数いないと病院がまわらないっていう実態もあるから、資格者は近隣病院と取り合いの部分もあるし、医療業界かつ労働集約型産業の病院としてはかなり頭が痛い部分。

 

結果、病院が残業手当の増加分をしっかり負担しないといけないことにはなるんだけど、労働者かつ経営管理側にいる人間にとっては「う~ん」としか言いようがない。

資格者は資格を持って他の病院にすぐにでも移れるんだろうけど、事務の人間なんて資格もなしに病院にいるんでね、そうそう次を探せるもんでもない。

 

経営と労働者としての位置で考えると今の状況は辛いかな~。

 

同一労働同一賃金

これもここ数年で聞くようになってきましたが、主は正社員と非正社員間の賃金の不平等を是正しようという話よね。

同じ仕事しているんだから、賃金も同じ水準で支給しなさいって。

 

その通り!!

 

ただ、これやっちゃうと非正社員の時給ってかなり上がるでしょ。

今このあたりの最低賃金715円。

  

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もしこれを正社員と同一賃金水準まで持っていくとする時給では絶対1,000円超えるよ。

例えば、1日8時間労働の月22日勤務で月給25万円とすると、

25万円 ÷ (8時間×22日) = 1,420円

 

軽く1,000円超えちゃった!(*_*)

 

この増加分は当然モノの販売価格に転嫁されるから、物価も上がってくるだろうね。

そして、販売価格に転嫁できる業種ならいいけれど、病院の販売価格って公定価格なんだよなー。

 

国が決めた価格よ。

 

これ診療報酬に増加分を転嫁してくれるのかい?

あれだけ社会保障費が増加しているって騒いでいるのに、出来るの?

最悪、病院がその増加分を丸かぶり!?

 

病院として、実はそんなに非正社員が多いわけではないけれど、それでも今の2倍程度まで時給が上昇すると考えるとそこそこ経営的にはダメージになるよね。

 

同一労働同一賃金は良いけど・・・その増加分の転嫁って自分達に戻ってくるのも理解しておかないと。

 

今はいいけど、この先どうなる働き方改革

働き方改革は、今は労働者が不足しているから推進しやすいけれど、一方でこの反対の状況になったらどうなのよ。

 

今でこそ好況が続いて、労働者の売り手市場だけれども、これが一気に不況期に入ってきたら、企業はまず人件費を抑える手段を取るでしょ。

もしくは、AIが発達し、ロボットが発達し人の手が必要なことが少なくなってきても労働者市場は買い手市場になってくるんじゃないの。

 

その時に、賃金水準の上がった労働者を確保しようとするか?

 

不景気には介護職の確保が難しくなかったのと同じ話で、介護職でも仕事があればその仕事をするという人もいる。

 

今はいいけれど、働き方改革として会社側に無理強いしたルールを作ってしまうと、どこかでまた労働者側にそのツケが返ってくる気がする。

 

とりあえず、医療業界、特に病院として今の改革が進むと正直辛い部分が多いのは確か。