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理学療法士の転職動機を実例で分析した

理学療法士といえば近年急激に資格保有者が増えてきている医療資格者です。


公益社団法人日本理学療法士協会のデータによると平成17年には46,086人だった資格者数が、平成27年には102,767人と10年でその人数が倍以上に増えています。

 

理由の一として、疾病後早期のリハビリがその後の生活の質に大きく影響してくるということが近年多くの研究によりわかってきたこともあり、そういった医療者として純粋に人の役に立ちたいと志す人が増えてきたこともあるでしょう。
また、国の医療政策としても寝たきりになる人が少なくなることはそれだけ医療費、介護費の費用負担が軽減されることにもつながり、国の医療政策としてリハビリテーションに対しての診療報酬を高く評価している点も資格者の増加につながっていると考えられます。

 

そして、生活のために大事な給与水準という点でも理学療法士は比較的安定が期待できる職種です。


このような社会的な需要と給与水準も安定的な生活を求めている人たちにとって魅力的な資格になっているのだろうと考えられます。

では、実際に理学療法士という集団を近くで見ている担当者として理学療法士の世界はどうなっているのかを近くで見ている人間の視点で分析していきます。

 

まず、理学療法士はどの程度の人数が所属する集団に就職するかでその環境は大きく異なります。

クリニックや小規模な施設で理学療法士も数名しか所属していない組織であれば、比較的自分の動きやすいように働くことができるでしょう。
資格者として直接診療報酬に関わる行為ができるのは医療資格を持っている人間の最大の強みですので、少人数しか理学療法士がいない組織であればそれはそれは重宝されることでしょう。

 

一方で、病院や施設などで複数名の集団を形成している組織に属しているとそうそう勝手に動きにくくなります。

部長や科長をトップとして以下主任やグループ長といった階層組織に属することになります。
また、最近急激に資格者を増やしてきた影響で、同期も10数人いる、同じような年齢層も多い、平均年齢も若い集団ということもあり、体育会系の集団になりやすいようです。
資格者同士ですので、行き過ぎた体育会系ではなく、資格者の先輩後輩といった枠組みの中で比較的体育会系の組織としてその部署が回っているように見えます。


それだけ若くて勢いがありまとまりのある集団ではありますが、集団ができればそこに人間関係も複雑になってきますので、人間関係が影響して転職をしていく人は少なくはありません。
これは、医療職全般にいえますが、医療職で転職していくのは人間関係という人は多いです。

 

そして、理学療法士は研究熱心な組織でもあります。


リハビリテーションの世界はまさに日進月歩の世界で、その知識や技術をより発展させていきたい、良い医療を患者さんに提供していきたいという意識が高い組織です。
そこで、理学療法士という枠組みではなく、さらに個人で自分の得意領域や専門の領域を研究していく人も多くいます。
臨床でリハビリテーションを提供しながら、自分で興味のある領域をより深めていくために遠方の学会に出席、発表をしている人もいます。
学会で発表するにはそれだけのデータを集めて、自分でその証拠や根拠といったものを証明していき、その作業が深夜までかかることもあるようです。

 

実は、この研究熱心であるがゆえにそこに転職していく理由も隠れています。

 

それは、集団の中では少なからず研究熱心ではない人たちもいる。

 

不勉強な人間という風に捉えてほしくないのですが、集団の中で5年~10年程度属しているとそれなりにチームのリーダーであったり、自分の研究テーマのようなものも多少求められてくるようになります。
しかし、誰もがそういったチームをまとめることや研究に興味があるわけではありません。


いわゆるリハビリを通じて臨床だけをして、そこそこ生活に困らないだけの給料が貰えればいいという人もいます。


簡単に言うと、生活のためだけに理学療法士になっている人。

そういった人たちにとって、大規模な人数を要する集団での理学療法士という仕事はどこかで窮屈に感じられてくるように見えます。


実際に、理学療法士として小規模な施設や病院ではない施設、クリニックに転職していく人たちは中堅どころと言われだす5年目~10年目の職員が多いです。

 

病院で一定の技術や知識を学んだら、小規模な施設でぼちぼちと理学療法士として仕事をして行きたいという人も少なくはないといことになります。
経験上では、このぼちぼちと働きたいという気持ちで転職していく人は理学療法士の中で多い感覚です。

 

また、理学療法士として独立を目指す人もごくたまにいます。


訪問リハビリテーションを自分で開設したい、または、リハビリテーションの枠ではなくリラクゼーションの枠として自分で商売をしていきたいという人もたまにいます。
ここは本人も興味が経営という視点、リハビリテーションを通じてリラクゼーションといった分野に興味を持っていったということでしょう。

その方々がその後に成功しているかどうかは別にして、仕事を通じて興味をもつ分野が変わってくることもあるようです。

 

そして、理学療法士という資格は男女比率が男性6割、女性4割ということで職場内結婚も多い職種です。


同じ職種、同様の職種で結婚するので、例えば、今は鹿児島で働いているけど実は福岡で働きたかったんだという夫婦がいれば、資格があればどこでも同じ仕事なので二人揃って福岡で働くこともできますよね。
福岡でも同じ職場で働きたいのであれば、それも不可能ではないでしょう。
なんせ、資格で仕事があるので。


そういった理由で、夫婦、家族のライフスタイルで転職をしていく人もたまにいます。

 

これまでの実例としてあった転職の動機ですが、では実際に転職はどうすればよいのか。

 

おおまかに3つの選択肢があります。

 

  1. 自分で就職希望の施設に就職相談する
  2. ハローワークを利用する
  3. 転職サイトを利用する

 

1の自分で直接施設や病院に連絡するのはなかなかその施設で就職にありつけるかどうかは難しいでしょう。

最近はホームページ上で職種の募集をしているところもありますが、募集さえ上がっていない施設であれば、すんなり就職できる可能性は低いと思われます。
よほどの売り込む力があれば面接位はしてもらえるかもしれませんが。

 

続いて、2番めのハローワークを利用する。

一番取っ付きやすい転職方法はこれでしょう。
ハローワークに行って端末でその近隣の募集を探すだけです。
条件もかんたんには掲示してあるので、自分の希望に当てはまる施設や処遇であればすぐに面接までこぎつけられるでしょう。


ただし、ハローワークを利用する難点は、処遇の条件面を自分で交渉しなければならない。


度胸があって自分でゴリゴリと交渉できる人であれば、大きな問題ではありませんが、処遇の話は切り出しにくい話ですよね。
でも、自分から切り出さないと処遇の話は施設側の一方的な条件で済まされてしまうこともあります。
ある程度の経験年数を持っているのであれば、相応の処遇を希望したいところですよね。

 

そんな処遇面の交渉を事前に進めてくれるのが転職サイトの利用のいいところ。

3番目の方法ですが、転職サイトの利用に抵抗がある人もいるとは思います。

しかし、転職サイトの一番のいいところは、事前の条件提示。

私のところにも、たまに転職支援の会社から職種と条件名を提示した文書がFAXで届いたりします。
つまり、このFAXの内容が転職希望者の最低条件を提示しているということですよね。

自らが条件の交渉をすることなく、転職サイトの担当者が条件面の提示を最初にすることで、その条件を出せる病院や施設がその転職希望者と面接を行うことになるので、実際に転職した後に条件面に納得できなくてすぐに退職することになるような、施設にとっても転職希望者にとっても不幸なことにならなくて済みます。

また、最低条件は保証されているようなものなので、余計な心配をせずに入職することができます。

 

この条件面に関して、給料や年収が一番大きな部分になると思うので、実際にいくらの給料や年収が適正化考えるのはその地域性もあるので難しいところだと思います。
そういった時にはぜひ厚生労働省のデータが一つの参考になります。

 

参考までに平成28年度の賃金構造基本統計情報から理学療法士作業療法士をあわせた賃金データをグラフにしてみました。

 

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平成28年度賃金構造基本統計情報より

 

全年齢の平均値は約400万円程度。

比較的平均年齢が33才、34才という若い職種であることを考慮すると地方では比較的高めの給与と言えそうです。

あくまで上記グラフは全国の平均値なので、これに地域性やその施設の種類も含めて自分の求める条件を決定してみてもいいのではないでしょうか。

 

実際の転職サイト

 

上記転職サイトに掲載されている条件は500万円を一つの基準に取っているので、全国平均が400万円でそれを上回る条件である500万円を掲示しているところを見ると年齢にもよりますが、500万円以上の年収を得ている理学療法士は全国的には良い処遇ですね。

 

では、理学療法士を採用する側としてどの中途採用ルートが一番好ましいか。

それは、とにかくハローワーク経由で採用できるルートが一番施設側にはありがたいです。

条件面もある程度施設側の裁量が取りやすく、なによりも採用コストがほぼかかりません。

採用コストといってもせいぜい面接をする時間の人件費程度の話です。

 

では一番好ましくない採用ルートが何かというと、転職サイト経由の採用になります。

 

なぜなら、転職サイト経由の採用は最初から条件が提示されて施設側に案内が来ます。

ということは、採用条件として施設側にほとんど裁量権がありません。

最低条件を守る必要があるので、それ以下の条件は提示できないことが最初で決まってしまいます。

 

また、転職サイト経由であれば、採用した際に転職サイトの運営会社に手数料を支払うことになります。

手数料額についてはそれぞれ運営会社で異なるものの、例えば年収の20パーセントを請求してきたりと、安い手数料ではありません。

 

しかし、それだけコストがかかっても転職サイトを利用して求人をしているということはそれだけその職種が必要とされている裏返しでもありますので、より高い条件を提示しやすいとも言えます。

もちろん、理学療法士という職業は高い給与や年収、安定のためだけではなく、困っている人の役に立ちたいという気持ちも大事な要素であるので自分のやりたいことと、働く環境、条件面等複数の視点から転職後の生活を考えたいですね。

 

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