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いつまでくすぶり続けるの?

みんなが日々悶々とくすぶっている状況から、次の一歩を踏み出してくすぶり続け無い為の情報サイト。 そんな私が一番くすぶっているのは内緒。

少額訴訟で経験した心の葛藤。

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前回少額訴訟に臨んだ話の中で、それぞれの被告とのやり取りがあり、言ってみれば『本当に生活に困っている人の一面』に触れることができました。

 

1件目の被告は本人と連帯保証人の2人を被告として訴訟をしました。

本人は当日発熱により欠席。

ただし、電話での対応ができるようで、電話越しに少額訴訟をすることになります。

ただし、連帯保証人はどうしても行けないとのことでこちらは完全に欠席。

 

被告に一通り現状を聞き取りします。

自分は体に障害が残りこれまで就労が難しかった。

ただ、今度から就労継続支援事業所で働くので、徐々にではあるが支払いはできる。

旦那も収入はあるものの、借り入れの返済が多くて支払いに回す余裕がない。

必ず支払う意志はあるので、分割での支払いにしてもらいたい。

 

純粋に生活の困窮状態であることがわかります。

 

一般的にはサービスを提供したその日に一括で支払ってもらうものですが、さすがにこちらもここまできて一括で支払え!!なんて言うこともありません。

分割でも支払ってもらえるのであればそれで構わないのです。

 

そんなわけで、1件目の訴訟は分割支払で支払ってもらうことで和解。

 

続いて2件目。

2件目は本人だけを被告として訴訟をしました。

少し時間には遅れてしまったものの、本人が裁判所に来ました。

 

事情を聞いていくと、現在年金暮らしとのこと。

本当は病院に通わないといけない病状もあるが、お金がないため病院受診も控えている。

ただ、これまで支払っていないものはしっかり支払う意志があるので、分割での支払いにしてほしいとのこと。

 

2件目も支払いが滞っている理由は生活の困窮にあるようです。

 

そこで、2件目も分割で支払っていってもらうということで和解。

 

最後に3件目です。

3件目は本人と連帯保証人の2名を被告として訴訟。

当日、本人が体の不調により外出ができず、本人の奥さんが裁判所に来ます。

ただし、代理人として認められないため、あくまで奥さんには本人さんの事情を聞くだけの役に留まります。

 

ちなみに、被告である本人は現在その日により体調が不安定であり、当日も体調の不調により外出ができなかったとのこと。

また、これまで支払いができなかったのも、本人はもとより奥さん自身も度重なる病気により働けなくなり、他にも支払う先もあったためどうしようもできなかったと。

ただ、数年前より生活保護を受けているので、今は少しづつ生活を立て直しては来ている。

今は妹が金銭の管理をしてくれているので、連帯保証人でもある妹も含めて今後の支払いは分割でお願いしたいと。

 

当日連帯保証人も裁判所に出席してくれていたので、連帯保証人とも確認をして、分割にて支払うことでこちらも和解となりました。

 

それぞれ被告の事情を聞くとね、私も情が湧くんですよ。

自分がまだ知ることのなかった世界、本当にお金に困っている状況が目の前にあるんです。

もしかすると、目の前の姿は未来の自分の姿だってことも可能性としてゼロじゃないですもんね。

病気で働けなくなったとか、会社が倒産して仕事が見つからないとか、誰も未来のことなんてわかりませんから。

そんなことを考えていると、胸の奥がズキズキすることもないとは言えません。

 

ただ、これまでに支払いがなされず、このまま放っておくと時効がくるということもあり今回の対応を取った次第。

 

情がある部分もありつつ、ただ、サービスを受けたら報酬を支払うのは社会のルールですからね。

この辺は情を持ちながらも、自分でもびっくりするくらい割り切った対応が出来てしまう私。

 

すると、途中で思い出したんです。

この感覚どこかで経験している・・・。あっ!銀行員時代に経験している!!

 

はい、私、銀行員時代もなかなか返済しない債務者に督促し、さらに連絡が取れない債務者とはとことん追いかけっこしてました。

 

入行してすぐにこの督促は担当させられたので、およそ2年程度は督促を業務としてました。

返済日から遅れているのですぐに連絡したら払ってくれる債務者はまだ可愛いもんです。

中には、連絡がとれない債務者なんて珍しくありませんでした。

それでも、職場に連絡してみたり、直接自宅に行ってみたり。

自宅に行くのは結構勇気いるんですけどね。

 

さらに、引っ越ししていることがわかれば、市役所で住民票を取得してみたり、さらに場合によっては戸籍謄本さえ取得したことがありました。

 

なかなか債務者と追いかけごっこしているでしょ。

 

その当時はまだ社会人1年目、2年目ですからね。

まだまだこの世の中にどれだけ生活に困っている人がいるのか、またその債務者の生活がどうなのかなんて考えることもないんです。

 

さらに当時の銀行では、『借りたものを返さない人は、人に非ず』というような感覚があったので、当時はとことん追いかけるように指導されてましたからね。

 

この経験をしているわけか、支払うべきものを支払わない人間に対しては、私厳しい対応ができます。

そこそこの社会経験を通じて、若干の『情』や相手の生活背景を想像することは多少出来るようになってきたものの、基本は銀行時代の精神が勝っているようで案外ドライな対応ができてしまうんです。

 

だから、きっと今回和解したけれども、今回の和解を被告が破るようなことすれば・・・きっと強制執行も抵抗なくしちゃいます。

今回初めてなのでやり方はまだわかってませんけど、取れるものがないとわかっていてもとことん追い込みます。

 

一方では相手に『情』を持ちながらも、『仕事』として割り切った対応ができる。

いや『仕事』のせいにして、案外自分の優位な状況と相手を追い込めることにワクワクしてしまっている自分もいるのかもしれない。

 

自分達が悪いことをしているわけではなく、当たり前の請求をして、当たり前に対応をしているだけということはあるものの、実際に目の前にその状況を見て、自分の中の感情が揺さぶられてしまったのは少額訴訟に臨んで一ついい経験ができた。

 

そして、そんな状況を目の当たりにしても心の片隅ではワクワクしている自分がいることも・・・。