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いつまでくすぶり続けるの?

みんなが日々悶々とくすぶっている状況から、次の一歩を踏み出してくすぶり続け無い為の情報サイト。 そんな私が一番くすぶっているのは内緒。

県内の新卒看護師が半分以上県外へ流出という、今更だけど興味深い話

今朝の南日本新聞にデカデカとこんな記事が!!

kangosi

 
 医療関係者として考えさせられる記事ですねー。
ただ、前々から知られてはいたんですよ、『鹿児島県は看護師の供給県

 

鹿児島県で盛んな産業って、特にここ大隅半島になると農業、畜産系か医療、福祉系の業種かってくらいに産業が少ないところで、さらに安定した収入を得るにはその中でも医療、福祉系の仕事に就くのが今のところ一番ベターな方法。

だからかはわかりませんが、鹿児島県では高校で5年課程の看護科を置いている高校や看護師になるための専門学校って比較的多い。
私の務める病院でも、多くが専門学校経由で看護師になった人が多くて、大学卒で看護師の人はほとんど片手で数えるくらいにしかいないよね。 

そして、看護師を育成するための学校って公立の学校が少なくて、鹿屋市には市立の鹿屋看護専門学校があるので、ここに入学できれば学費は比較的安価に看護師資格を取得できますが、それ以外の私立の看護専門学校などに進学すると、授業料も相当にかかります。

 じゃ、学校に出るためにどうするかって考えた時に、看護師の奨学金制度を利用する方が多いんですよ。

最近は親の給料も上がりにくくなってきていて、それでも子供には安定して職業について欲しいと思うでしょ、そんな時に、看護師の奨学金制度の利用です。
中には、この奨学金制度を最初からあてにして、看護師専門学校に入学するような人もいますよ。

そして、県内でもこの奨学金制度を導入している医療機関があるんですけど、県外の方が看護師が不足している状況があるので、奨学金制度としては県外の医療機関のほうが充実している状況
もある様子。
その充実した奨学金制度を利用するとなると、どうしても奨学金制度にはその奨学金を出してもらった医療機関に卒業後数年勤務しないといけない『ひも付き』なので、必ず卒業後数年間は県外の医療機関へ就職することになります。 

これが新人看護師が県外へ流出していく一つの要因でしょうね。

また、看護師の給与も地域によって偏りがあるんですよ。
やはり、都市圏にある医療機関のほうが給与は高い傾向
看護rooナースなわたしのお給料ってコーナーを見てたんですけど、これで各地域の看護師給与平均を見てください。

東京圏の医療機関看護師平均年収は経験年数を考慮しない平均で500万円を超えます。
一方で、同様の条件で地方の看護師平均給与を見てみると、430万円程度。
このどこで働いても同じ内容の仕事をするのに70万円の差は大きいですよね。
 
この給与差も県外へ看護師が流出していく一つの要因ではないでしょう。

さらに、看護師としての研修が充実している医療機関が選ばれる傾向もあるようです。
特に、卒後研修
看護師も卒業したらすぐ一人前の看護師ってわけではなく、卒業してから勉強することのほうがはるかに多いですよね。
いきなり即戦力の看護師として業務につかされても、当然まわりの業務スピードについていけるものでもないでしょう。
最悪、サポート体制がないことで、看護師の素質がないと新卒看護師が自分で勝手に判断してしましい、せっかくの看護師をなくなく手放してしまうような事例もある様子。
そこで、いかに看護師としてスムーズに働いていけるかを医療機関としてサポートしてくれる環境がある医療機関は好まれる傾向があるようです。

そうなると、地方にある医療機関よりも、都市部にある医療機関の方が研修施設も近くにあったりしますし、より多くの症例を見ること、経験することができるのも都市部の医療機関になるのでしょうね。

あとは、まだまだ若いので都会への憧れというものもあるのかもしれません。

若い方が県外に流出していくのは残念な気持ちにはなりますが、今後医療需要が増えていくのも都市部であって、むしろ医療需要が今後変わらないか若干の減少傾向にある地方には看護師が残らないのも、日本全体としてみれば当然の流れかなという気持ち。

医療機関に関わる人間としては興味を惹かれた記事でした!